インターフェースの契約と実装を分ける
| 型 | 基本の性質 | 確認する点 |
|---|---|---|
List | 要素に位置があり、重複を扱える | 要素を追加・置換できるかは生成方法にも依存する |
Set | 重複しない要素を扱う | Setという型だけでは挿入順は保証されない |
Map | キーと値を対応させる | 同じキーへのputは対応する値を更新する |
Deque | 両端から要素を追加・取得・削除できる | 空の場合に例外になる操作と、nullを返す操作を区別する |
たとえばList.ofは変更できないリストを作り、null要素も許しません。Arrays.asListは配列に基づく固定長のリストです。どちらもサイズ変更はできませんが、後者では要素の置換ができます。「Listならaddできる」と型名だけで判断せず、生成した方法まで読んでください。ListのAPIとArrays.asListの仕様で違いを確認できます。
型変数は宣言されている場所を確認する
Box<T>のTは、フィールドやインスタンスメソッドの引数・戻り値に使えます。一方、クラスの型変数Tをstaticフィールドの型には使えず、new T()で生成することもできません。メソッド自身が別の型変数を宣言するジェネリックメソッドとは分けて考えます。
List<Integer>をList<Number>へ代入することはできません。要素を読む目的ならList<? extends Number>のように上限付きワイルドカードを使えますが、その参照へ任意のIntegerを追加できるわけではありません。Integerの追加を認めたい場面では? super Integerの役割を確認します。
コードを読む順番は「宣言型→生成した型→追加する値→取得した値の型」です。コンパイルの可否と、実行時に操作をサポートしているかを別々に判定します。型変数の規則はJava SE 17言語仕様のジェネリッククラスを参照してください。
例題2問:型変数とコレクションの用途
宣言がコンパイルできるか、標準インターフェースとして保証される説明かを区別して答えてください。
例題1:クラスの型変数Tを使える場所
Box<T>の実装をレビューしています。クラスの型変数Tの使い方として、コンパイルできる宣言を2つ選んでください。
class Box<T> {
// 各選択肢の宣言をここに置く
// readの検証時は value フィールドがあるものとする
}
2つ選択してください
- A.
T read() { return value; } - B.
static T shared; - C.
private T value; - D.
T create() { return new T(); }
例題1の正解・解説を見る
正解:A・C
TはインスタンスのAPIを型付けします。
TはインスタンスのAPIを型付けします。実行時の具体的なコンストラクタを指定するものではなく、全インスタンスで共有するstaticメンバの型にもなりません。
- A:同じクラスのインスタンスメソッドはTを戻り値に使えます。
- B:クラスの型変数はstaticコンテキストから参照できません。
- C:Tはインスタンスフィールドの型に使えます。
- D:型変数をnewの対象にはできません。
確認するポイント:型変数の宣言がクラス側か、メソッド側かを確認します。
仕様を確認するための公式資料:
問題ID:jg17-b5b1dd11d344e7 · この問題の訂正を連絡する
例題2:コレクションの用途と保証
処理履歴を管理するAPIの選定です。標準インタフェースの契約に合う説明を2つ選んでください。
2つ選択してください
- A.
Dequeなら先頭と末尾の双方から取り出せる - B.
Setなら挿入順が必ず保存される - C.
Listなら同じイベントを重複して記録し、位置で読み出せる - D.
Mapのキーは同じ値を複数登録できる
例題2の正解・解説を見る
正解:A・C
Listは位置を持つ列、Dequeは両端から操作する列です。
Listは位置を持つ列、Dequeは両端から操作する列です。順序保証や重複の扱いはインタフェースごとに異なります。
- A:Dequeは両端キューです。
- B:Set全体の契約に挿入順保証はありません。
- C:Listは順序とインデックスを持ち、重複を許します。
- D:同一キーへのputは対応する値を更新します。
確認するポイント:MapはCollectionのサブインタフェースではありません。
仕様を確認するための公式資料:
問題ID:jg17-9395443e4e8344 · この問題の訂正を連絡する
コレクションとジェネリクスの55問で復習する
問題演習の「出題分野」で「コレクションとジェネリクス」を選びます。55問は本サイトの収録数です。公式試験の出題比率を示すものではありません。
誤答は「順序・重複の保証」「型の互換性」「変更できる操作」に分けると、確認する資料を絞れます。ビューとコピーの違いはListとsubListの例題でも確認できます。
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本サイトの問題は、Java SE 17を学ぶためのオリジナル練習教材です。本試験の過去問やOracle公式の教材ではありません。編集・訂正の方針をご確認ください。